仕事上出張や転勤が多い方にとって日々の移動に時間を費やしてしまうよりはセカンドハウスの購入を検討する方も多いですよね。また、仕事だけに限らず、普段は都心部に暮らしながら週末は田舎での生活を楽しむためのセカンドハウスを購入することも生活を豊かにするための魅力の一つです。
セカンドハウスの魅力はそれだけに留まらず、税金面で優遇される点やリフレッシュできる点などメリットもたくさんあります。別荘との違いや税金について理解をして、憧れのセカンドハウスを購入する計画を立てましょう!
セカンドハウスの税金について知る前に!別荘との違いや基準について
最近では2つの住まいを所有している方も珍しくはありませんが、セカンドハウスと別荘では所有する目的によって違いが何点かあります。税金について知る前に、違いや基準について把握しておきましょう!
セカンドハウスと別荘は一緒ではない?
セカンドハウスとは自宅以外で所有するもう一つの家であり、仕事や生活をする上で拠点となる場所など様々な立地に所有する家があてはまります。
別荘とは避暑や避寒などの保養で使っている家の事であり、セカンドハウスと別荘では税金面でも意味合いが変わってくるので、一緒ではないでしょう。
セカンドハウスと呼ぶにはどんな基準が存在するか
セカンドハウスと呼ぶには何点か基準があり、自宅から職場までが遠く毎日の通勤が困難になる場合、利便性を改善するため職場の近くに物件を購入すると生活必需品と判断され、セカンドハウスとして認められる可能性が高くなります。
利用者の目的はさまざま…
主と従二つの拠点を持つことで平日は都心部、週末はリゾート地など、自由な活用法を得られるのがセカンドハウスを所有する魅力の一つです。
仕事関連であれば通勤時間を減らすことができ、子育て環境を考えるのであれば田舎に家族で暮らすことでリフレッシュすることができるでしょう。セカンドハウスを持つことで様々な可能性が広がりますよ。
セカンドハウスの税金は優遇される?3つの理由と注意点
別荘ではなくセカンドハウスとして認められ一定の要件を満たした場合、税金面で優遇措置を受けることができます。優遇される理由と注意点を把握しておきましょう!
なぜセカンドハウスの税金は優遇される?
①固定資産税について
固定資産税とは、セカンドハウスに限らず所有している土地や建物に対して毎年かかってくる市区町村の税金です。
住宅用地として判断されるセカンドハウスは土地面積において適用される減額率をかけた課税標準額を元に固定資産税が算出されるため、税制上の住宅とみなされない別荘よりも税額が低くなります。
【参考:総務省|地方税制度|固定資産税の概要】
②不動産取得税について
セカンドハウスでは不動産取得税も軽減措置の対象となります。不動産取得税とは、不動産を購入した時に建物や土地、それぞれに一度だけかかる税金です。
セカンドハウスで不動産取得税の軽減措置を受ける場合、新築や中古によってそれぞれ条件が変わってくるので把握しておきましょう。
【参考:総務省|地方税制度|不動産取得税】
③都市計画税について
都市計画税とは市街化区域と指定された土地や建物に対して毎年かかる税金です。
税率は最高で0.3%とされていますが、セカンドハウスの場合その土地は固定資産税と同じように住宅用地として減額された課税標準額を元に算出されます。
【参考:総務省|地方税制度|都市計画税】
審査は厳しい?その他注意点について
・税金面の要件
セカンドハウスとして認められるためには、居住用の家屋であることと、特定の人の利用であること、年間を通じて毎月1泊2日以上の利用があることの要件を満たすことが必要です。
また、セカンドハウスで税金面の優遇措置を受けるためには、取得後60日以内に所在地の都道府県税事務所へ申請すること、毎月1泊2日以上の滞在を市町村役場に提出することが必要になります。
・住民税がかかる
自宅と同様、セカンドハウスでも個人住民税の納税義務が発生してしまいます。個人住民税とはその地域に住むための会費のようなものにあたるため、毎月1泊2日以上過ごすセカンドハウスにも立地している地域の自治体から課税されるので注意しましょう。
・住宅ローン
自らが居住することを条件としている住宅ローンではセカンドハウスの購入には利用できないため、購入には専用のローンを申し込む必要があります。
しかし、セカンドハウスローンでは住宅ローンに比べて審査が厳しく、特に返済能力に対するチェックでは年収基準を500万とする金融機関も多く存在するので、どのような金融機関があるのかよく把握しておきましょう。
憧れのセカンドハウス…税金について学んだら計画を立てよう
暮らし方や働き方の変化に伴い注目が集まっている憧れのセカンドハウス!別荘との違いや税金面での優遇措置を理解した上で、目的に合わせた計画を立てましょう!
なぜセカンドハウスを手にするのか目的を明確に
・通勤や通学の拠点とする目的
会社や学校が自宅から遠い場合は、その近くにセカンドハウスを所有し、通勤や通学時間を短縮することで自分の時間を確保することができます。
・週末移住からリタイア後の住居とする目的
自宅が都会にありセカンドハウスを郊外に持つことで週末だけ移住し、豊かな自然の中家族とアウトドアや趣味に没頭するなどプライベートを充実させることができますよ。
また、週末だけの移住生活を経てリタイア後に住まいにしたいという目的を持っている方も多いとされています。
人気の地域や目的に合わせた土地・物件探し
【避暑地】
山や湖など自然に囲まれながらリフレッシュできる避暑地の場合、夏場は涼しく過ごせてセカンドハウスを所有する場所としては人気とされています。夏に限らずウィンタースポーツを満喫できる土地も、その土地独特の気候を楽しめますよ。
【会社周辺エリア】
通勤の利便性を向上させる目的で会社周辺や人気な都心部にセカンドハウスを所有することも、土地や物件を探す上で重要なポイントです。通勤時間の大幅なカットができることで睡眠時間の確保に繋がり、週末は買い物などメリットもたくさんありますよ。
まとめ
さまざまな目的を持ち第二の住居として所有するセカンドハウスですが、避暑や避寒などの保養で使用する別荘とは違い、定期的に在宅する物件であり、自宅以外に所有するもう一つの家のことを指します。
セカンドハウスとして認められ、一定の要件を満たすと税金面で優遇され軽減措置の対象になりますが、審査が厳しく住民税や住宅ローンが利用できないので注意が必要です。
セカンドハウスの魅力は税金面以外にも二つの拠点を持つことで生活を豊かにすることができ、通勤時間の短縮やリタイア後の住居など活用方法はさまざまです。
目的を明確にしてライフスタイルに合った土地や物件を探し、憧れのセカンドハウスを手に入れましょう!
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