普段生活する住居以外に、セカンドハウスとして別で住まいを得ようと考える方が増えています。週末に利用する別荘や、二つの地域で居住する場所を保有する目的で利用するケースが多いです。
セカンドハウスを所有するうえで、やはり購入資金が気になるところです。セカンドハウス専用ローンという金融サービスがあり、購入資金を用立てできます。セカンドハウス専用ローンについて、年収などの要件やメリット・デメリットなどについて紹介をします。
セカンドハウス用のローンとは?年収は?どんな融資サービス?
セカンドハウス用ローンとはどんなサービスでしょうか。年収の要件など利用条件を理解して、活用できる場合には積極的に活用したいところです。セカンドハウス用ローンの基本的な特徴を紹介します。
「第二の家」を持つときに便利
セカンドハウス用ローンは、通常の住まいに加え「第二の家」を持ちたいときに便利な金融サービスです。「第二の家」とは、別荘や二拠点移住用の家、あるいは転勤時に使用する仮住まいの物件などが考えられます。
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通常の住宅ローンとの違い
セカンドハウス用ローンと通常の住宅ローンとの主な違いは、金利設定にあります。通常の住宅ローンは、2022年現在において1%前後であることが多いですが、セカンドハウス用ローンは2~4%程度で設定されることが多いです。
また、セカンドハウス用ローンの方が通常のローンと比べて利用条件が厳しいことが多いです。年収が一定額を超えていないと審査に通らないなど、通常の住宅ローンに比べて利用が難しいという特徴があります。
セカンドハウス用のローンのメリット・デメリットとは?
セカンドハウス用ローンを利用するメリットとデメリットにはどんなものがあるでしょうか。借り入れを受けることになるため、金融サービスとしての特徴をよく理解して、実際に利用するかどうかを判断しましょう。
セカンドハウス用ローンのメリット
セカンドハウス用ローンのメリットとしては、返済能力が高いと金融機関から認められれば、スムーズに融資が受けられるという点が挙げられます。年収の要件は厳しいですが、金額をクリアしていればスムーズに審査を通過し、手続きを進められます。
- 源泉徴収票
- 住民税決定通知書または課税証明書
- 所得税の確定申告書
- 法人税の確定申告書
などの書類を用意してローンの審査を行います。給与所得者か個人事業主かなど対象者によって必要書類が異なりますので、ローン会社の必要書類を確認しておきましょう。
セカンドハウス用ローンのデメリット
セカンドハウス用ローンのデメリットとしては、前述のように金利の高さが挙げられます。通常の住宅ローンよりもかなり高い金利が設定されるのが一般的であるため、家計への影響は大きくなるでしょう。返済時になってやりくりが難しくならないように計画を立てておくと安心です。
また、通常の住宅ローンとは異なり住宅ローン控除は使用できません。住宅ローン控除は、借入金の残高によって所得税・住民税が減額される仕組みで大きな節税対策になる制度ですが、セカンドハウス用ローンでは適用されません。
セカンドハウス用ローンで重視される審査基準は4つ
セカンドハウス用ローンの利用において重視される審査基準は、主に4つあります。金融機関によって審査基準には違いがあるため、利用する金融機関を決める際には事前に確認しておきましょう。
返済能力が十分かどうか
返済能力が十分にあるかどうか、まず最初に必ずチェックされます。セカンドハウス用ローンの場合は、年収が500万円以上といった高い水準を設定している金融機関が多いです。
また、セカンドハウス用ローンの年間返済額が年収の30~35%を超過すると審査に通らなくなるといった設定をしている金融機関が多いです。まずは自身の年収を確認して、利用要件に適合しているかをチェックしましょう。
健康状態が良いかどうか
通常の住宅ローンと同様、セカンドハウス用ローンの利用には団体信用生命保険への加入が求められます。保険への加入は、健康状態が良好でないと不可能であるため、自身の健康状態に不安を感じる方は、医師などに相談をして信用団体生命保険に加入できるか事前に確認をしておきましょう。
雇用状況は適正か
安定した収入を獲得できるかどうか、という点もローンの審査において重視されます。本人が安定した収入を獲得しているかに加え、勤務先の経営状況も審査の対象になります。
また、過去に転職をしているかもチェックされます。過去に転職をせず長期間同じ会社に勤務している人の方が、より安定感があり将来的にも定職に就き続けられると判断されることが多いです。
債務返済状況で問題はないか
他のローンや借り入れ状況も、審査の対象になります。通常の住宅ローンの返済状況やマイカーローンなどの他の融資サービスの利用状況を踏まえ、返済能力が十分かの審査を受けることになります。
セカンドハウス用ローン以外の他の債務返済状況によっては、高い年収を獲得していても審査に通らなくなることもあるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ
セカンドハウス用ローンは、「第二の家」を持つために活用できる便利な金融サービスです。しかし、年収要件が厳しいことや金利設定が比較的高いなどのデメリットもあります。
セカンドハウス用ローンを利用する際には、家計に大きな影響が及ぶケースが多いため、年収や毎月の費用・他の借り入れ状況などをよく考慮して、問題なく返済を継続できるか十分に検討しましょう。「第二の家」を持ちたいと希望する方は、ぜひじっくりと検討してみてください。
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