セカンドハウスを取得したいという方は、近年増加傾向にあります。第2の生活基盤を持ちたいという方や、税制面での優遇措置を聞いて取得を検討している人など、ニーズは多岐に渡るようです。
ですが魅力的なポイントが多い一方で、取得にはさまざまなリスクが伴います。そこで今回はセカンドハウスを持つ際の注意点や、リスクを回避するためのポイントをご紹介。あなたの資産形成に役立ててみてはいかがでしょうか。
【注意点①】セカンドハウスには賃貸と購入の選択肢がある
セカンドハウスを持つといっても、その取得方法は多岐に渡ります。今回は大きく分けて二種類の観点からみていきましょう。
セカンドハウスを賃貸する場合
セカンドハウスを持つ場合には賃貸契約が選択できます。戸建て・マンションなどを賃貸し、セカンドハウスとして利用できるのですが、賃貸にも複数の種類があることをご存じでしょうか。
例えばマンションの一室などを活用したレンタル・部屋貸しサービスを利用する場合、そのスペースをセカンドハウスとして利用することができます。
またシェアハウスを借りるという選択肢もあるでしょう。複数人でシェアすれば、家賃などのコストを安く抑えられるのが魅力です。
セカンドハウスを購入する場合
購入する場合は自分の資産になるので、長期利用を考える際は購入が良いでしょう。またローンを完済すれば賃貸として貸し出しも可能です。自分好みな改築・改装が可能なのもメリットですが、資産管理を自らの手で行うという煩わしさもあるのが実情です。
【注意点②】セカンドハウスの生活環境における3つのリスク
セカンドハウスでの生活には注意すべきポイントが3つあります。ぜひ要点を押さえながら、リスクを回避していきましょう。
一定期間以上過ごす必要がある
セカンドハウスには生活の実態が必要です。つまり定期的に滞在していなければ、法的にもセカンドハウスとは認めてもらえないということ。
セカンドハウスとは自宅以外で定期的に過ごす住居を意味していますから、レジャーや休暇で利用する別荘とは違うという点に注意しましょう。
アクセスの悪さは命取りになる
定期的な生活を行うためには行きやすさ・生活のしやすさは不可欠です。交通の便が悪い環境ではセカンドハウスでの生活自体が重荷となり、負担の増加が懸念されます。
アクセスは悪ければ悪いほど移動にコストがかかるもの。往復だけでどれほどの費用がかかるのか、足として利用する交通機関や自前の移動手段も含めて事前に計算しましょう。
問題に気づかず放置してしまう
毎日生活する住居ではないからこそ、経年劣化や目立たぬ場所で起きている問題に気づくのが遅れてしまうことも。その遅れが一大事を起こさないとも限りません。
ガス漏れ・水漏れ・水道や電気の使いきた・電化製品の切り忘れなど、期間を開けて戻ってきた時に修理が必要になったり、高額な請求がきたりする可能性にも留意しましょう。
【注意点③】セカンドハウスの資産管理における3つのリスク
セカンドハウスには資産管理におけるリスクも。中でも重要度が高いものを3つご紹介します。
税制優遇措置には手続きが必要
別荘は贅沢品として扱われますが、セカンドハウスは生活拠点となります。セカンドハウスとして認められた場合は税制優遇措置を受けることが可能です。
認可された場合は固定資産税と都市計画税が減額されますが、手続きや申請の期限があるケースも。住居がある自治体での手順を事前に確認しておきましょう。
最大で固定資産税が6倍になる
所有している不動産を、管理が面倒だからと放置していませんか?しっかり管理されていないと「特定空家等」に指定され、通常の家屋にかかる特例が外れてしまいます。
特例とは「小規模住宅用地に該当する場合、課税標準が固定資産税評価額の6分の1になる」というもの。つまり空き家ではその適用が外れて6倍も多く支払うリスクがあるのです。
セキュリティの危険が付き纏う
定期的に過ごすとはいいつつ、毎日セカンドハウスに帰るわけではありませんよね。必ず家にいない期間やタイミングがあります。そこを空き巣に狙われる可能性があるのです。
セキュリティは万全に整えて、管理会社や警備会社のサービスを利用すると良いでしょう。またそうしたセキュリティ対策を行っておくことで、前述の問題放置リスクも低減できます。
まとめ
今回はセカンドハウスを持つ時の注意点や、リスクに備えておくべきポイントをご紹介しました。セカンドハウスのニーズは高まっていますが、税制面などで魅力がある一方でリスクも多分にはらむのが実情です。
事前の準備を行って、効率的な資産活用を目指しましょう。ライフスタイルの変化に合わせた選択が可能なセカンドハウスを、あなたもぜひ検討してみてください。