別荘の購入を検討している方の中には、「別荘で趣味を楽しみたい」、「忙しさから解放されリラックスしたい」、「将来的に賃貸にして投資として購入したい」などさまざまな理由があるでしょう。
ただ、別荘の購入を「物件の選び方が分からない」、「買ってから後悔したらどうしよう…」とためらって踏み出せない方も少なくないです。
なかには、買って後悔した、なかなか売却できなくて所有しているだけで出費がかさむ「“負”動産」なんて言われる不動産も存在します。
別荘でのセカンドライフを豊かなものにしたい方、金銭面で「“負”動産」にならないように対策を知っておきたい方に!
ポイントごとに分けて失敗しない別荘の購入の仕方を解説していきます。
「負動産」って何?別荘の購入に多くのリスクが伴うとされる事例
「負動産」とは交通の便が悪く、過疎地域にありなかなか売却や賃貸に回せず所有しているだけで出費がかさんでしまう不動産のことを指す造語です。
別荘を購入しても「負動産」の可能性が?
リゾート地として有名な場所であれば、別荘周辺の環境も良い傾向が多く購入する際の需要も高いです。しかし、不便な山奥などにある別荘はなかなか買い手や賃貸も見つかりません。
また、別荘を管理していく際に「管理委託手数料」などの支出が多く発生します。このような理由から、売却が難しく管理費ばかりかさむいわゆる「負動産」と呼ばれる別荘が発生してしまうのです。
結果として、昨今日本の深刻な問題になっている「空き家」として放置される不動産が多くなっています。
慎重に購入すべきさまざまな事例について
別荘を購入したあとに後悔しやすい人の特徴をご紹介していきます。
・別荘の購入後のプランが不明瞭
別荘を持ちたい、都会の喧騒から離れ非日常を楽しみたい、など別荘を持つことへの憧れが先行してしまっている方は注意です。
後先考えず購入した後、「思っていたほど使用しなかった」、「思っていたより生活しにくかった」など後悔する方も。そのような方は負動産を選んでしまう方も多いのです。
・別荘の購入後にかかる費用の理解不足
別荘の購入には、別荘の物件自体の価格や初期費用がかかってきます。それだけでなく、購入後も別荘の維持費や、修繕費などさまざまな費用も必要になってきます。
また、物件を所有する際にかかる固定資産税や維持管理費など、支払い続けないといけない費用についても十分考慮してから購入するようにしましょう。
別荘の購入前にリスクを確認し適切な選び方を
別荘の購入前に、購入した後のリスクを確認しておくことも大事です。
別荘は自宅とは離れた場所に購入することが多いです。別荘に行く際は、交通費はもちろん往復する時間がどれくらいかかるかも重要になってきます。
「年に何度利用する予定があるのか」、「リタイア後も利用するのか」など、将来プランをじゅうぶんに考える必要があります。
具体的には、年を取ってしまったあと別荘に行くのが面倒になってしまった、などの例が挙げられます。購入前に、リスクだけの確認だけで終わることなく、購入後のシミュレーションをじゅうぶんに行い、理想的な別荘探しにつなげていきましょう。
【3ステップ】別荘の購入は中・長期的な視点を身につけ快適な購入へ
別荘を購入することは、購入した本人が別荘ライフを楽しむことだけでなく、不動産投資の収益物件として利益を得ることも可能になります。
別荘を購入後、中・長期的に使用していけるような視点を身につけていきましょう。
①別荘における〈中・長期〉の意味合いを理解しよう
別荘を購入後、最初は使っていたけれど後々使わなくなってしまっては宝の持ち腐れになってしまいます。別荘地が現居住地からあまりに離れすぎていると通うのが億劫になり次第に使用しなくなるケースが多いです。
そうならないためにも、自宅から別荘地への通いやすい距離かどうか、利用の頻度をあらかじめじっくり考えておきましょう。また、利用しない期間を他の利用したい方に貸し出す、いわゆる賃貸物件として利用することも検討してみてください。
②別荘の管理にかかるお金(税金)の確認と書き出しを
別荘を所有すると以下の税金が必要になってきます。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 住民税
固定資産税は、不動産を所有していることで課せられる税金です。別荘地がある自治体にその市町村が定める固定資産税評価額をもとに「毎年」収めます。
都市計画税は、固定資産税と同じく不動産所有とともに課せられる税金です。ただし、別荘地が「都市計画区域内」でのみ課税される税金のため、あらかじめ所有する予定の自治体に確認しておきましょう。
住民税は、都道府県民税と市町村民税を合わせたもので、一律の課税金額となる「均等割」と、所得に応じて金額が決まる「所得割」を合わせたものを支払います。ただし、別荘は本拠地ではないため、一律負担の均等割のみ支払うことになります。
③将来的に売却できないことも…最悪の想定も
別荘の購入後、やがて使用しなくなり売却の道を考える方も多いです。ただし、リゾート地として人気の高い地域だと売りに出しても買い手がなかなか付かない場合もあります。
また、築年数が経っている中古物件などの中には再建築が不可能な物件もあります。再建築が出来ないと、自身や火事などで家屋が倒壊しても再建築できず、売却もできない利用価値のない土地のみ所有し、毎年税金を納めなければならなくなります。
このような事態にならないためにも、買い手が付きやすい場所かどうか、再建築可能物件かどうかはしっかりとチェックしておきましょう。
理想の別荘へ…購入は専門家や専門サイトに上手く頼ろう
別荘の購入には、さまざまな知識や将来を見据えたプランを考える必要があります。しかし、自分だけではなかなかそこまで考えられない…という方は専門家の意見を聞いたり別荘購入のための専門のサイトを頼るようにしましょう。
自分の知識や理解だけではわからない部分も…
別荘を購入する方には、「予算はこれくらいで考えてる」、「温泉のある別荘が欲しい」などそれぞれ理想となる別荘像があるでしょう。しかし、そのために必要な手続きなどは一人でやるにはあまりに膨大過ぎて処理しきれない方が多いです。
周囲に別荘を所持している方がいたらお話しをうかがってみたり、専門家に相談してみることでやるべきことが整理しやすくなります。
また、家族で使用予定の方は、家族の意見を聞き、話し合いをしておくことで中・長期的に使用できるかどうかの見通しを立てておくことも大切です。
田舎には理想の別荘も多い…専門サイトも!
都会の喧騒から離れ、田舎でひっそりとした生活を送りたい…実は田舎の別荘にはメリットが多いことをご存じでしょうか?
田舎の別荘は、買い手がなく困っている物件を格安で売りに出しているケースが多いため初期費用をかなり浮かすことが可能です。
田舎暮らし用の専門サイトもあるため、参考・相談してみるのもいいでしょう。
まとめ
別荘を購入することで、理想の暮らしを手にすることができる一方、注意するべき点を見誤ると途端に「負動産」になり後悔することも。
別荘の購入時は、かかる費用や将来の利用頻度などを専門家などに相談しながらしっかりと熟考することをおススメします。
快適な別荘ライフを楽しむため、その場のテンションで押し切ることはやめ、慎重に判断するようにしましょう。
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